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巡拝用語集

 巡礼に関する用語や人物を簡単に説明します。

 七福神
 恵比須天
 日本の神で男性。漁師にとっては豊漁の神、農民にとっては豊作の神、商人にとっては商売繁盛の神とされる。左手に鯛、右手に釣竿を持っている姿。
 大黒天
 インドの神で男性。もとは破壊や戦闘を司った神だったが、日蓮宗では厨房の神としたことや、大国主命と習合したことから、俵の上に乗って袋を担ぐ姿になる。開運招福の神。
 毘沙門天
 インドの神で男性。四天王の一つで北方を守護する神であった。善行を重ねた人に財福を与える福神。
 弁財天
 インドの神で女性。もとは、水の神、農業の神であったが、学問や音楽の神として、一般に楽器を持った姿であらわされる。学問・技術・蓄財の神として信仰される。
 福禄寿
 中国の神で男性。福徳・財産・長寿をもたらす神。
 寿老人
 中国の神で男性。長寿の神。
 布袋尊
 中国の禅僧。七福神の中でただ一人の実在の人物。弥勒菩薩の化身ともされ、風貌や笑顔から福徳円満とされ福神。
 鍾馗(しょうき)
 鬼の首をはねるのを得意とされ、魔を除き疫病の悪神を追い払う神とされる。特に端午の節句には勇ましい鍾馗さんを描いた幟(のぼり)を戸外にあげたり、絵を飾ったりする。朱色で描いたものは子供の疱瘡(ひょうそう)除けになるとされる。
 菅原道真(すがわらみちざね)
 845年〜903年 平安時代前期の学者、文人、政治家。教育の祖といわれる。18歳で試験に合格し、順調に出世していく。その後も、天皇に信任され政治にも参画するようになる。901年、藤原一族の陰謀により、大宰府へ左遷され、59歳で病没。江戸時代になって、学問の神として広く信仰されるようになる。
 達磨(だるま)
 ?〜528年 南インドはバラモン国王の第三子として生まれる。60歳になり、中国へ渡る。中国の小林寺で壁に向かって座禅を組み、「面壁九年」の伝説ができる。中国の禅宗の基礎を作った。江戸時代になり、だるま人形ができ、玩具として親しまれるようになる。「七転び八起き」は有名である。
 七賢人(しちけんじん)
 中国の魏晋時代(3世紀)に輩出した、阮籍(げんせき)、ケイ康(けいこう)、山濤(さんとう)、向秀(しょうしゅう)、阮咸(げんかん)、劉伶(りゅうれい)、王戎(おうじゅう)の7人の賢人をさしていう。
 寒山拾得(かんざんじゅっとく)
 寒山
 8〜9世紀、唐の伝説的人物。天台山の寒巌に隠棲し、布衣を着、木履をはいて、村落を歌唱して歩いたといわれる。
 拾得
 天台山国清寺の行者であったが、寒山と二人で国清寺に出入りし、貧しい生活をした。僧でも俗人でもなかったが、深く仏教の哲理に通じた。
 泉 智等(いずみ ちとう) 年表
1849〜1928年 別名;物外(ぶつがい)
嘉永2年徳島県鴨島町に生まれる。
万延元年12歳で硯道和尚により得度。
元治元年頃徳島の芝 秋邨塾で漢籍を学ぶ。
明治元年〜5年高野山で仏教学を究める。
明治6年〜10年京都で仏教学を究める。
明治12年〜26年真言宗布教師として全国を巡錫する。
明治33年京都仁和寺門跡となる。
明治41年京都泉湧寺(第147代)長老となる。
大正3年真言宗総理・真言宗京都中学校長となる。
大正12年高野山派管長となる。
総本山金剛峯寺第388世座主となる。
大正13年真言宗連合総裁となる。
大正14年三派合同古義真言宗管長となる。
昭和3年9月26日寂。享年80歳。
現在高野山大師教会本部玄関前に銅像がある。

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